「理容業も飲食業も同じサービス業」と語る永田稔さん=東京・月島、在市

サービス業の"二刀流"

 同じ高山市出身の知人が営む焼き肉店「在市」(東京・月島)で、運営の責任者を務める。しかし、"本業"は理容師。まったく異なる業種の掛け持ちに見えるが「どちらも同じサービス業。自分の中では延長線上にある」と言い切る。

 理容室を営む父の姿を見て育った。自然に理容師の道を志し、18歳から大阪で修業。三重県四日市市の店に移ると、全国大会で入賞するなど活躍したが、16年前にすべてのキャリアを捨てて上京した。

 都内の理容室に勤める一方、志願して在市での"修業"に入ったのは3年前だ。「理容師は、技術はあっても営業ができない人ばかり。サービスを学ぶ必要があると考えた」。皿洗いから始め、接客を学び、今では2店の運営を任されるまでになった。

 はさみを持つのは週1回。「カットのうまさは焼き肉のおいしさと同じ。お客さんを捕まえるには、さらにマッサージとかカットとか、自分なりの武器を持つこと」。3カ月先まで埋まった予約が、言葉を証明している。

 理容師として独立に向けた計画も進む。「理容室と同時に、スタッフの理容師が接客の勉強をする場として和食の店も出したい」。東京都中央区在住。42歳。

(岐阜新聞 2017年6月1日掲載)