―昨年のトピックスは。

 6月に、岐阜ハウジングギャラリー県庁前展示場のモデルハウスがリニューアルオープンしました。当社は展示場の開設以来、50年以上お付き合いをさせていただいており、また新たなモデルハウスを建てられたことに感謝しております。オープン時には、これまで当社で住まいを建てた施主さまも招待し、多くの方にお越しいただきました。また、新モデルハウス建設にあたっては、本物の木を使った家具や建具のさらなるオリジナル製品開発にもチャレンジでき、多くの面で新たなスタートを切れたと感じています。

 ―近年の傾向は。

 資材高騰や金利上昇などを背景に、新築に対するハードルが上がり、リノベーションの需要が増えています。構造補強から収納家具製作まで、幅広く対応できる当社の強みを生かし、断熱の強化や今の暮らしに合ったプランづくり、お子さんの独立や老後などを見据えた改修など、今ある住まいに快適をプラスする提案を強化していこうと思っています。

 ―新たな動きは。

 今春には、家具製作などの木工を志す女性の採用が決まっており、若い感性を取り入れながら、当社が培ってきた技術を伝承したいと考えています。さらに、工場にも新たな工作機械を導入し、当社がこだわってきた本物の木による家具や建具づくりに力を入れていきます。

 ―地域に根づいた活動は。

 今年から、下呂市が新生児に木製品を贈る企画に参加。当社は対象のご家族を工場に招き、自分で作っていただいた椅子をプレゼントする予定です。下呂市産材による新・増改築に対する補助金も、10件以上のお客さまに活用してもらっており、今後も地元の木をふんだんに使った住まいづくりを通じて、地元で育った木の魅力や大切さを多くの人に伝えていきたいです。