村瀬心椛選手

 【張家口=岐阜新聞記者】初めての五輪という大舞台にも17歳は動じなかった。スノーボード女子スロープスタイルの村瀬心椛は予選1回目で、いきなり全体1位の74・95点をマーク。2回目も81・45点とポイントを伸ばし、全体の2位で予選を突破した。村瀬は「楽しもうと思って臨んだ。点数は気にせず、決勝に進むことだけを考えた」とレース後、笑顔で振り返った。

 気持ちの強さ、大舞台にも物おじしない精神力はさすがだった。中学2年時に、世界のトップ選手が競う「冬季Xゲーム」のビッグエアで史上最年少優勝を果たした。以前から大舞台に強いが、この日も、その強さを存分に発揮した。

 強風が吹き、多くの選手が転倒したりバランスを崩したりして苦戦する中、日本の17歳は落ち着いて自分の滑りに徹した。前半の障害物は無難にこなし、後半のジャンプでは高いエアを決めた。「風は強かったが、風を気にすると良い滑りができないと思った。自分のやりたい技のことだけを考えて滑った」と悪条件にも、平常心で臨んだ。

 初めての五輪にも「(前日)寝る前とかは緊張したが、きょうはいつも通り臨めば、自分の滑りができると思った」と淡々と語り「悪い緊張ではなく、良い緊張だった」と話した。

 ついに小さな頃からの夢だった五輪の舞台に立った。「ジャンプは自分の全てを出し切れていないところがある。レベルを上げる」と力を込める。「自分の滑りを出し切って表彰台を狙いたい」。村瀬は力強く言い切った。