後藤徹さん(中央)の横で笑顔で写真に収まる永井秀昭選手(右から3人目)=2021年8月、下呂市小坂町落合、御嶽濁河高地トレーニングセンター(岐阜日野自動車提供)

 「真面目で謙虚。昔から変わらない」。岐阜日野自動車(岐阜県安八郡安八町)スキークラブ部長の後藤徹さん(56)は、北京冬季五輪のノルディック複合男子で3度目の五輪代表となった同社所属の永井秀昭選手(38)の印象をそう語る。ひたむきな努力を続ける永井選手。会社の期待を背負い3度目の五輪で初めてのメダル獲得に挑む。

 同社のスキークラブは2007年6月に創設され、永井選手は08年1月に入社。クラブには2人目の選手として加わった。入社が決まる前はアルバイトをしながら競技を続け、所属先を探していたという。12年のぎふ清流国体に向け、県が各競技の強化を図っていたことがきっかけで入社が決まった。

 14年のソチから、平昌、北京と五輪代表に選ばれた。3度の選出は同社所属選手としては初めて。後藤さんは「ぎふ清流国体に向けて活躍を期待していた選手が3回も五輪に出てくれてうれしい。本人の頑張りがあってこそ」と絶賛する。永井選手は「岐阜日野自動車がなければ3大会の五輪出場はあり得ない」と強調し、「一年一年バックアップや支援をしてもらって感謝しかない」と語る。

 社員で、同クラブ所属の池田晃さん(43)は、永井選手とは一緒に食事をしたり通信アプリLINE(ライン)で連絡を取り合ったりする仲。永井選手に対して「年下だが、尊敬するアスリート」と評する。38歳という年齢ながら均整の取れた体には驚いたといい「かなり努力していると思う」と推測する。

◆「最高の姿を」エール

 38歳でも、第一線で活躍する姿に感心する。「(本番では)これだけやれるというパフォーマンスを見せてほしい」と期待を寄せる。後藤さんは「(同社所属で)まだメダリストはいないのでメダルが見たい」と活躍を期し、「悔いが残らないように最高のパフォーマンスをしてほしい」と語った。

 永井選手は9日に行われる個人ノーマルヒルのメンバーからは外れたが、今後行われるラージヒルなどで選ばれる可能性はあり、活躍が期待される。