8年間、アパレル店で接客

島田幸希さん(燦燦・岐阜市)

 高校を卒業してから昨年8月に燦燦に就職するまでの8年間は、若者向けアパレル店で働いていて、最後の1年間は店長をしていました。店に並んでいる服が大好きでしたし、たくさんのお客さまに慕っていただけ、やりがいを持って働いていたのですが「店長も任せていただいた。これ以上何を目指したらいいのだろう」という気持ちがよぎり、他にしたい仕事はと考えた時、真っ先に思い浮かんだのが介護の仕事でした。

 実は小学生の頃、介護施設でボランティアをしたことがあり、その頃から介護職に憧れを抱いていました。高校は服飾デザイン科と福祉科で迷ったほど。結局、服飾デザイン科に進んだこともあり、アパレル店員になるという夢を先にかなえました。ですので周囲からは「介護職をするタイプではない」などと言われますが、自分の中では自然な流れだと感じています。

 そして母の知り合いに幸紀会で働いている方がいた縁で燦燦へ見学に行き、安江紀子理事長に「8年間も続けてきたことがあるならここでも頑張れますよ」と声を掛けていただけたことに勇気をもらい、転職を決めました。

 最初の頃は特に、わからないことばかりで戸惑いもありましたが、優しい先輩方に恵まれて頑張れています。先輩が以前、介護用語をメモ帳に書いて渡してくれたときはとてもうれしく、心強く感じましたね。介護職員初任者研修は今月、修了できました。

 私のいたお店は店長であってもパート扱いでした。今は正職員で、休みはしっかりともらえ、税金等の手続きは職場がしてくれます。私にとって当たり前ではなかったことですので、ありがたく感じています。

 アパレル業界に戻りたいという気持ちはありませんが、働いた年月はかけがえのない時間だったと胸を張って言えます。私の自慢です。介護でも、アパレルと同じ位の時間を過ごせば見えてくるものもあるのではと思っていますので、まずは8年間続けることを目標に、日々の業務を頑張っていきたいです。