バイデン前大統領(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米メディアは13日、バイデン前大統領が昨年の大統領選で再選を果たした場合、車いすの使用を側近たちが検討していたと報じた。CNNテレビの著名キャスター、ジェイク・タッパー氏らによる新著の内容だとしている。身体的な衰えが深刻だったにもかかわらず、2期目を狙うために隠そうと躍起になっていた様子が浮かび上がった。

 トランプ政権は、既存メディアがバイデン氏の在任中に健康不安を意図的に報道しなかったとして「史上最大の隠蔽の一つ」に加担していたと批判。トランプ政権寄りの新興メディアを優遇する理由にもしている。

 バイデン氏の主治医は2023年時点で「バイデン氏が転倒したら、回復が難しく、車いすが必要になるかもしれない」と警告していた。認知機能の低下も顕著で、バイデン氏は昨年6月の資金集めイベントで、長年の知り合いで人気俳優のジョージ・クルーニーさんを認識できていなかったという。

 新著はタッパー氏とニュースサイト、アクシオスのアレックス・トンプソン記者によるもので、米国で今月20日に発売される。