健康をつくることは、人生をもっと豊かにする。

 進学や就職、転勤、転居など生活環境が大きく変動する3月。政府はこの3月を自殺対策強化月間とし、「誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現」を目指して、相談事業や啓発活動に力を入れています。これを受けて岐阜県でも、相談体制の周知などに力を入れています。「私は大丈夫」と思っていても、気付かないうちに大きなストレスを感じているかもしれません。セルフチェックやセルフケアを通して心の健康について改めて考えてみましょう。

 そして、おすすめのベジランチ(昼食での野菜摂取)等についてお話いただく「清流の国ぎふ野菜ファーストランチリレー」のゲストは、岐阜保健所長の稲葉静代さんです。コロナ禍で多忙をきわめる中、元気いっぱいに働くための工夫等もうかがいました。

 昨年1年間、全国で2万759人(都道府県別集計、居住地、自殺日ベース暫定値)が自ら命を絶ってしまいました。新型コロナウイルス感染症が一気に広まったなどによって11年ぶりの増加となった20年の確定値と比べると148人減りましたが、コロナ禍前の19年と比べると785人増えています。県内では昨年1年間で326人が自ら命を落としました。

 全国の数値を男女別に見てみると、男性は13737人、女性は7022人でした。健康上の理由や経済的な理由、家庭の問題などと理由はさまざまで、多くは複合的な原因や背景を有していると考えられています。

 昨今の新型コロナウイルス感染症の影響で、健康面だけでなく生活面や仕事面でも不安を抱えている人が多い昨今。困っていることや気になることがあるのであれば、気軽に相談窓口を利用してください。

支援情報検索サイト(厚生労働省)

初期のサイン、見逃していませんか

 このような状態に当てはまる項目がいくつかあるのであれば、心の不調やストレス症状を強く感じている危険性があります。心の病気は誰にでも起こります。「最近、これまでと様子が違うのでは」などと周囲から言われるようになったのであれば、たとえ自覚がなかったとしても、大きなストレスを感じている可能性があります。そしていくつかのストレスが複合的になればなるほど一気に解決させることが難しくなっていくので、初期の段階で誰かに相談してください。

セルフケアで自分を守る

 新型コロナウイルスの影響で外出を控えざるを得ない日々が続いています。感染防止のためにやむを得ないことではありますが、自宅に長時間いることによる心身の健康への悪影響についても考える必要があります。日本ストレスマネジメント学会ライフスタイル実践領域部会では、「心と身体の健康を維持するためのあかさたな」と題した取り組みを提案、意識的に体を動かすよう呼び掛けています。

 

聞き、つなげ、寄り添うゲートキーパー

 心の悩みを抱えたとき、誰かに話を聞いてもらえただけで少し心が楽になったという経験がある人はたくさんいるでしょう。自殺の危険を示すサインに気づき、傾聴し、必要な支援につなげ、見守ることができる人のことで、「ゲートキーパー」といいます。

 ゲートキーパーは誰でもなることができます。周りの人がもし悩んでいたら、ゲートキーパーとして寄り添い、支援につなげてください。

こころのサポート相談「ほっと♡ぎふ」(LINE相談窓口)

県では、無料通信アプリ「LINE」を活用したチャット形式の相談窓口を設置しています。相談には臨床心理士等の専門職が対応。LINEアカウントでは、電話相談などのLINE相談以外の窓口も確認することができます。

【相談可能日時】
毎週日曜、午後10~午前3時(最終受け付けは同2時30分)

【相談方法】
岐阜県公式LINEアカウントこころのサポート相談「ほっと・ぎふ」を友達登録し、日曜日の相談受け付け時間にLINEアプリで相談してください。

電話相談窓口「こころのケア専用ダイヤル」

新型コロナウイルス感染症の影響などによるこころの悩みに関する相談体制を強化するため、県精神保健福祉センターに「こころのケア専用ダイヤル」を設けています。

相談電話番号 090-5610-7578
相談活動日時 毎週月・水・金曜(祝日を除く)の午前10時~正午、午後1~3時

上記以外にも、県精神保健福祉センターでは、平日の午前9時~正午、午後1~5時に「こころの相談窓口」を設けています。電話番号は058-231-9724

「岐阜県千の風の会」のお知らせ

大切な人を自死で亡くすという体験をされた遺族の方の会です。千の風の会は「分かち合いの集い」を行っています。同じ経験をした方が集まり、亡くなった方への想いやご自身の気持ちを安心して語り聴き合う場です。

分かち合いの集い 【申込不要】
【と き】3/27㊐ 13:30~16:00
【ところ】岐阜県障がい者総合相談センター2階 岐阜市鷺山向井2563-18
【問合せ】岐阜県精神保健福祉センター TEL.058-231-9724


野菜摂取で気をつけていることは?

 忙しい毎日に追われて不規則な食生活を続けていたところ、体重も増え、血糖値が高めという結果に。これではいけないと、毎日1kgの野菜を食べるというさらに高い目標にしました。キッチンでよく使う場所にはかりを置き、料理するときにサッと野菜の重さをチェック。キャベツやにんじんなどをカットして保存しておき、少し量が足りないときにレンジでチンして使います。これを継続したところ、みごと血液検査の数値も改善しました!

岐阜県の皆さんに、健康づくりのアドバイスを。

 長寿で知られるお隣の長野県は、野菜摂取量が全国1位。私たちも全国1位を目標に、野菜を1日に350gは食べましょう!

 岐阜はご存じの通り車社会。都会の人より歩いていないのですよ。座りっぱなしは、大腸がんなどの羅患リスクを高めます。「車通勤から公共交通機関での通勤にする」「階段を使う」など、通勤時間やオフィスをうまく使って、プチエクササイズを取り入れてみては。みんな当たり前のようにすぐエレベーターに乗りますが、エコやSDGsが叫ばれる時代。健康な人は、自分の体をしっかり使いましょう!

おすすめのベジランチは?

カップめんがヘルシーに! \レンジで温野菜をプラス/

 保健所は、連日のコロナ業務で大忙しです。ランチをゆっくり食べることもままならず、短時間で作れるカップめんに頼ることも。そんなときは、レンジで加熱した野菜をたっぷり加えます。ゆで卵も作り、タンパク質を補給。具だくさんになって、スープを飲まなくても食べごたえバッチリです。余裕があれば、サラダも追加します。

 私流のちょっとヘルシーなカップめんの食べ方。こうした工夫を取り入れてみるのもいいのではないでしょうか。


清流の国ぎふ 健康経営優良企業2022

 岐阜県では、働き盛りの従業員の健康づくりを推進するため、平成30年9月に「清流の国ぎふ健康経営推進事業」を創設し、県内の企業による従業員の健康に配慮した経営を促進しています。ここでは、本年度「清流の国ぎふ健康経営優良企業」として表彰された企業3社の取組みのポイントを紹介します。

第一生命保険株式会社 岐阜支社

従業員だけでなく広く県民が楽しく健康づくりに取り組めるよう多彩にサポート

【POINT】
●健康管理アプリの活用で、毎日の歩数を数え、増やしていく取組みが定着
●別の営業拠点の内勤職同士が自由に話せる場をオンライン上に創出
●自治体と連携し、がん検診の大切さをPR

高山信用金庫

職員の健康を支える地元リーディング企業地域に自社の魅力を発信

【POINT】
●健康診断と人間ドックの高い受診率と補助
●さまざまなクラブ・サークルで職員同士が運動を通じて交流を図れる
●子育て中の職員をサポートする「企業内家庭教育研修」

株式会社アルファ・パートナー

顧客の健康に寄り添う仕事だからこそ社員がいつでも笑顔でいられる会社に

【POINT】
●健康づくりについて話すランチミーティングを実施
●担当者から禁煙に挑戦し、社内の喫煙者ゼロを達成
●子連れ出勤を認めるなど仕事と家庭の両立支援を実施

詳しい取り組み内容は「清流の国ぎふ健康づくりフォーラム」をご覧ください。
https://kenko-forum.pref.gifu.lg.jp/