兵庫県は17日、斎藤元彦知事の疑惑を告発し、その後死亡した元県西播磨県民局長の遺族側が、給与計62万5千円を返還したと発表した。県が昨年に元局長を停職処分にした際、勤務時間中に私的文書を作成していたことも理由としており、一部県民らがこの時間に相当する金額の返還を求める訴訟を起こしていた。
遺族側代理人は17日、「早期に訴訟手続きが終了することを希望している」とのコメントを出した。同日、神戸地裁であった第1回口頭弁論で県側は、給与返還によって債権が消滅したとして請求棄却を求めた。
一部県民らは2〜4月に返還を求めて県に住民監査請求したが棄却され、5月に提訴した。