海藻養殖に従事する人々=タンザニア(タンザニアのザンジバル自治政府提供・共同)

 【ワシントン共同】世界銀行が、海洋資源を保全しながら活用もする「ブルーエコノミー」への支援を加速させている。漁業や観光といった分野で途上国の経済成長に密接に関連するためで、2024会計年度の支援約束額は105億ドル(約1兆5千億円)と、20年度の59億ドルからほぼ倍増した。供与や融資を通じ、気候変動への対応と経済発展の両立を目指す。

 世銀のファントロッツェンバーグ上級専務理事は共同通信の取材に、「海」は世界全体の国内総生産(GDP)の3〜5%に相当する経済活動を創出しているとして、世界経済における重要性を強調。「漁業を含め、持続可能な海洋の実現へ進む必要がある」と語った。