水俣病を「遺伝する」と教材に誤表記した「家庭教師のトライ」の運営会社トライグループ(東京)の幹部は18日、新潟市で新潟水俣病の被害者団体と面会し、「被害者や関係者に不快な思いをさせてしまった」と陳謝した。
語り部としても活動する新潟水俣病被害者の会の小武節子会長(88)は面会で「正しい知識を身に付けさせようと頑張ってきた。今までやってきたことが水の泡のようで、悲しい」と話した。
トライの阿部正純執行役員は、再発防止策として、水俣病の社内研修をしたと説明。今後教材を作成する際は、環境省や関係自治体の助言を受けると述べた。