【ソウル共同】韓国で昨年12月の「非常戒厳」を捜査する特別検察官は19日、職権乱用や特殊公務執行妨害などの罪で前大統領の尹錫悦容疑者を追起訴した。10日に逮捕したが、尹前大統領が取り調べに応じないことから、逮捕容疑に関する捜査は実効性がないとみて早期の起訴に踏み切った。尹前大統領は内乱首謀罪などに問われ公判中で、起訴は3回目となる。
韓国メディアによると、尹前大統領は戒厳令に関する閣議に一部の閣僚しか招集せず、議決権を侵害したとしている。また、自身の拘束阻止を大統領警護庁に指示した罪や、戒厳令を巡り虚偽の文書を作成した罪などでも起訴された。