大阪・関西万博の国連パビリオンで19日、愛媛県立宇和島東高(同県宇和島市)の生徒らが「平和の鐘」を鳴らし、世界平和への思いを来場者らに発信するイベントが開かれた。
平和の鐘は、宇和島市出身の故中川千代治氏が1954年に国連に寄贈し、米ニューヨークの国連本部の中庭に設置されている。国連パビリオンではこの小型版が展示されている。
イベントでは、生徒が中川氏の活動を来場者らに紹介。2年二宮啓太さん(17)は「平和への思いを脈々と受け継いでいきたい」と訴えた。
中川氏の六女高瀬聖子さん(77)も会場を訪れ「多くの人に関心を持ってもらえたらうれしい」と取材に話した。