【ハノイ共同】ベトナム共産党中央委員会は、党の規則に違反したとして、憲法上の国家元首に当たる国家主席だったグエン・スアン・フック氏やボー・バン・トゥオン氏らの「全ての党の役職を解く」と決めた。国営メディアが19日報じた。国家元首経験者の処分は異例。最高指導者に昨夏就いたトー・ラム党書記長が権力を確立したことを誇示した形だ。
共産党は反汚職運動を展開、ラム氏が自身の勢力拡大に利用しているとの見方がある。年明けには向こう5年の最高指導部人事を決める次期党大会が予定され、権力闘争が激しくなりそうだ。