参政党は「日本人ファースト」を前面に掲げた選挙戦を展開し、参院の議席は非改選と合わせて現有の2から大幅に増やすのは確実となった。石破政権の物価高対策や外国人政策に反発する自民党支持層を切り崩し、受け皿になったとの見方が強い。選挙戦では、外国人差別や女性蔑視と受け取れる神谷宗幣代表の発言に批判が殺到した。
候補者は計55人。全45選挙区に1人ずつ立て、比例代表に10人を擁立した。神谷氏が全国各地で街頭演説し、交流サイト(SNS)を使い支持拡大を図った。
神谷氏は公示日の第一声で「高齢の女性は子どもを産めない」と発言。選択的夫婦別姓制度には明確に反対の立場を取った。外国人受け入れを問題視し「日本は日本人で支える国に」と訴えた。朝鮮人を意味する差別表現を口走り、直後に訂正することもあった。
報道各社の情勢調査で勢いが鮮明になる中、獲得議席目標を当初の6議席から3倍超増の20議席に引き上げた。
参政は2020年に結党。22年参院選比例代表で1議席、昨年の衆院選で3議席を得た。