京都選挙区で当選を決め、万歳する自民党の西田昌司氏(中央)=20日深夜、京都市内のホテル

 参院選京都選挙区で、自民党現職の西田昌司氏が組織票を一定まとめ、かろうじて4回目の当選を確実にした。派閥裏金事件に関わったほか、沖縄戦の慰霊碑「ひめゆりの塔」の展示説明を「歴史の書き換え」とした自身の発言で逆風の選挙戦だった。公示後は積極財政の持論に加え、自民議席の死守を説いた。

 「歴史書き換え」発言は5月、党沖縄県連共催のシンポジウムで言及。西田氏は6月の国会で「結果的に沖縄県民、多くの方の心に傷を付けることになった」と陳謝する一方、5月発売の月刊誌への寄稿では「事実は事実」と正当性を主張していた。