和歌山選挙区で落選が決まり、支持者らに頭を下げる自民党の二階伸康氏=20日深夜、和歌山市

 和歌山選挙区では、世耕弘成前自民党参院幹事長が支援する無所属の望月良男氏(53)が、自民の二階伸康氏(47)との保守分裂選を制した。二階氏は昨年の衆院選のリベンジに失敗。涙をこらえた様子で支援者に深々と頭を下げ、父親の元自民幹事長俊博氏が築いた「王国」の落日を印象付けた。

 午後11時10分ごろ、望月氏が当選確実という一報が伝えられると、和歌山市のホテル会議室に集まった支援者らから大きな歓声が上がった。望月氏は「奇跡のようだ。世耕先生とタッグを組んで政策を実現したい」と決意を語った。

 「敗北の責任は、候補者である私に全てある」と二階氏。集まった支援者からは、ねぎらいの拍手が起きた。