メディアのインタビューに臨む公明党の斉藤代表=20日午後10時17分、東京都新宿区の党本部

 公明党は、埼玉、神奈川、愛知の各選挙区で現職の落選が確実となった。参院選の選挙区で全員当選を達成できなかったのは2007年以来18年ぶり。選挙区と比例代表で改選数と同じ計14議席の確保を目標に掲げたものの、届かなかった。斉藤鉄夫代表は民放番組で「代表として大きな責任を感じている。責任の取り方はこれから熟慮していきたい」と述べた。

 斉藤氏は、ラジオ番組で「物価高対策で減税も給付もと言ってきたが、一言で説明できる内容ではなかったので、説明に時間を要して浸透しなかった」と話した。

 政権の枠組みについて問われ「自公連立が基本。その形で続けていきたい」と言及。NHK番組で、石破茂首相の続投表明を受け「石破政権をしっかりと支えていく」と語った。

 公明党は昨年の衆院選で、自民党の派閥裏金事件の余波を受けて石井啓一前代表が落選するなど惨敗。後任の斉藤代表にとって「党の再生」を懸けた初の国政選挙となった。