兵庫選挙区では、改選数が1増えた2016年以降、自民、公明と前身を含む維新が分け合ってきた構図が崩れた。元明石市長で無所属新人の泉房穂氏が知名度を生かし、他を圧倒。いずれも現職の自民加田裕之氏と公明高橋光男氏が議席を守った一方、維新新人の吉平敏孝氏は13年から続いた議席を獲得できなかった。
泉氏は山間部や離島から中心部に活動を移す「川上作戦」を展開、全域で幅広い年代に浸透した。
派閥裏金問題によるイメージ悪化が懸念された加田氏は公示日第一声の石破茂首相をはじめ、保守系議員らの応援を受け再選。公明高橋氏は党が最重点区に位置付け、強固な支持基盤に支えられ当選を果たした。