【モスクワ共同】旧ソ連構成国アゼルバイジャンとアルメニアの外務省は11日、両国がトランプ米大統領の仲介で8日に仮調印した「平和および国家関係樹立の協定」の全文を発表した。ナゴルノカラバフを巡り30年以上対立してきた両国は「相互に領土請求権を保有しないことを確認し、将来的にも請求権を主張しない」と協定で定めた。
アゼルバイジャンのアリエフ大統領は和平協定の署名や批准について、アルメニアが憲法を改正し、ナゴルノカラバフに対する主権主張を取り下げることが条件と主張している。
和平協定は全17条で構成され、旧ソ連時代の境界線が国境になると明記。国境沿いに第三国の軍隊を配置しないことを定めた。