ノルウェー・オスロへ向けて進む米原子力空母ジェラルド・フォード=9月(NTB提供・ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米軍の最新鋭原子力空母ジェラルド・フォードを中核とする空母打撃群が11日、中南米やカリブ海を担当する南方軍の管轄海域に入った。米海軍が発表した。トランプ政権はベネズエラの反米マドゥロ政権が米国への麻薬密輸に関与していると主張し、軍事圧力を強化している。

 国防総省のパーネル報道官は声明で空母打撃群の派遣は「国際犯罪組織を弱体化させ、解体するための既存能力を強化するものだ」と強調した。同省が10月24日に派遣を発表していた。

 ロイター通信によると、米軍はカリブ地域に軍艦や原子力潜水艦なども展開。ベネズエラへの地上攻撃に踏み切る可能性も取り沙汰されている。