激しく破壊されたガザ南部ハンユニスの建物=11日(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】ロイター通信は11日、米政権のパレスチナ自治区ガザ和平計画の履行が行き詰まり、ガザがイスラエルとイスラム組織ハマスの事実上の分割統治となる可能性があるとの懸念が欧州の当局者の間で出ていると報じた。米国はハマスの武装解除や治安維持を担う国際部隊設置を目指す「第2段階」への移行を急ぐが、めどは立っていない。

 イスラエルとハマス双方が合意した「第1段階」では、ハマスが遺体を含む人質48人を引き渡すことになっているが、4人の遺体がガザに残っている。

 第2段階に進んだ場合のハマスの武装解除を巡っては、米国とイスラエルは強硬措置も辞さない構えを見せている。