高知県土佐清水市発注工事の入札で最低制限価格を漏らしたとして、官製談合防止法違反などの疑いで市長らが逮捕された事件で、制限価格と1万円差での落札に市内部でリスクを指摘する声が上がっていたことが12日、市関係者への取材で分かった。関係者は「限りなくクロに近い案件だと思った」と話している。
高知県警は12日、同容疑で市長程岡庸容疑者(66)を送検した。
市によると、県外から高校生を受け入れる交流施設整備事業の一環で、廃校になった市立幡陽小旧校舎の電気工事一式を発注。最低制限価格は5912万円だった。
今年5月28日の入札には計4社が参加し、小野和幸容疑者(66)が経営する同県四万十市の「井上電工」が5913万円で落札。県警は今月11日に市長ら4人を逮捕し、同日までに土佐清水市役所や関係先を家宅捜索した。








