高市早苗首相は12日、国民民主党の玉木雄一郎代表と官邸で面会し、経済対策の党提言を受け取った。提言では物価高対策として、所得税が生じる「年収の壁」を178万円に引き上げ、手取りを増やすよう求めている。面会後、玉木氏は記者団に「首相は、私たちの主張に真剣に耳を傾けてくれた。年収の壁は残された最大の課題だ」と強調した。
玉木氏は首相の指導力もあり、ガソリン税の暫定税率廃止が年内に実現すると記者団に指摘。「成長を促進する投資拡大などは最大限協力したい。賛同するところが多い」と評価した。
政府が提出予定の2025年度補正予算案への賛否を問われ「前には進んでいるのだろうと思う」と述べるにとどめた。
提言は成長戦略を重視し、35年に名目国内総生産(GDP)を1千兆円に増やすとの目標を掲げた。「教育国債」発行による科学技術、教育分野の予算倍増を訴えたほか、財政健全化の指標の基礎的財政収支(プライマリーバランス)に関し、黒字化目標の見直しを唱えた。








