神奈川県警などが違法薬物を加工していたとみられる静岡県富士市の施設などを家宅捜索し、錠剤約5万個を押収していたことが14日、捜査関係者への取材で分かった。捜査関係者によると、錠剤の一部を鑑定し覚醒剤の成分が含まれていることを確認。他に覚醒剤の結晶など数十キロも押収しており、薬物を密造する拠点とみて捜査している。
神奈川県警などは12日、覚醒剤取締法違反容疑で、いずれも自称、イラン国籍のモハンマディ・アリ容疑者(41)ら男3人を再逮捕した。再逮捕容疑は10月4日ごろ、富士市の施設で覚醒剤相当量を所持するなどした疑い。認否は明らかにしていない。
県警によると、高い塀に囲まれた施設で、他の関係先など複数箇所も家宅捜索。アヘンや大麻などを押収し、錠剤に加工するために使用するとみられる器具も発見した。錠剤は楕円形でスパイダーマンなどのキャラクターが記されたものもあった。
通常注射器などで摂取するイメージの覚醒剤を錠剤に加工することで使用のハードルを下げる狙いがあったとみている。









