【アルバカーキ共同】長崎の被爆者団体代表団は世界初の核実験が行われた米ニューメキシコ州を訪れ、アルバカーキにある国立原子力博物館を1日、見学した。核の歴史の展示を見た被爆者の本村チヨ子さん(86)は「核兵器を造るのに使った知恵を廃棄のために使ってほしい」と訴えた。
長崎に投下したプルトニウム型の原爆(通称ファットマン)の模型のほか、B29爆撃機の実機、広島と長崎の被害を示す写真などを展示。「原爆の子の像」のモデル故佐々木禎子さんの説明もあった。本村さんは原爆の模型を前に「私を被爆者にしたのはあなたなの」と声を震わせた。
長崎県被爆者手帳友の会会長の朝長万左男さん(82)は「核時代が今後も50年、100年続くことを想像させる。ストップさせるには米国民の力が必要だ」と市民との対話の意義を強調した。
本村さんが来館者に被爆体験を語る場面もあり、話を聞いたアリゾナ州のミーシャ・コーエン・ペックさん(56)は「歴史を繰り返さないためには知ることが必要だ」と受け止めた。







