茨城県つくば市の産業技術総合研究所(産総研)は2日、リサイクル技術の開発や廃製品の分析などを担う新しい拠点の開所式を開いた。民間企業と連携し、リサイクル業界の人材育成も推進したい考えで、産業強化に寄与すると見込む。

 新拠点の名称は「SURE PROST(シュア・プロスト)」。廃製品の粉砕や、選別をする機械を67台整備した。産総研が独自に開発した機械もあり、企業向けに既存技術の応用の提案ができるという。リサイクル研究を紹介する常設展示室も設けた。

 産総研は2014年、資源循環の促進などを目標に、リサイクル企業や装置メーカーなどが参加する組織を設立した。