政府は2日、総合経済対策に盛り込んだ創薬力強化に向けた関連施策が、事業規模で計3300億円に上ると発表した。海外の薬が実用化されない「ドラッグロス」解消に向けた臨床試験や、感染症危機対応薬の開発などを支援する。企業の支出などを除いた国の費用は約1800億円で、2025年度補正予算案に計上した。

 高市早苗首相は、重点的に投資する分野の一つに創薬を挙げている。小野田紀美科学技術政策担当相は2日の閣議後会見で「創薬力強化を推進し、国民に医薬品が迅速に届くように取り組む」と述べた。

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