【モスクワ共同】ロシアのプーチン大統領は2日、モスクワで米国のウィットコフ和平交渉担当特使らと会談し、侵攻を続けるウクライナを巡りトランプ政権が提示した和平案を話し合った。協議は5時間近くに及んだ。ロシアが求めるウクライナ東部2州や南部クリミア半島の割譲や、ウクライナが重視する安全の保証について双方の隔たりは大きく、目立った成果に至らなかった可能性がある。
和平案は、ロシアの主張を基にウィットコフ氏らが作成したとされ、ウクライナ側の反発を受けて修正された。会談にはトランプ米大統領の娘婿クシュナー氏も参加。ウィットコフ氏とクシュナー氏はモスクワから欧州に移動し、ウクライナのゼレンスキー大統領と会談するとの情報がある。
プーチン氏は会談に先立ち記者団に「欧州諸国は戦争支持の立場で、ロシアが受け入れられない要求を提示している」と述べ、ウクライナの後ろ盾となっている欧州を批判。「われわれは欧州と戦うつもりはないが、彼らが望むなら直ちに戦う用意がある」とけん制した。









