【ベツレヘム共同】イエス・キリストの生誕地とされるヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘムで6日、巨大なクリスマスツリーが3年ぶりに披露され、点灯式が開かれた。2023年の自治区ガザでの戦闘開始後、ツリー設置を控えていた。イスラエル軍は今年10月の停戦発効後もガザで攻撃を続けており、住民は早期の情勢安定を願った。
聖誕教会前の広場には赤色と金色の飾りを付けたツリーが設置され、点灯の瞬間を見ようと地元住民や観光客が集まった。冷たい小雨が降る中、カウントダウンの合図でツリーに黄色いライトが一斉にともると、大きな拍手と歓声が湧いた。
大学の友人と西岸サルフィトから来たシーマさん(21)は「私はイスラム教徒なので、クリスマスを街全体で祝う雰囲気が新鮮だ」と笑顔で話した。初めてベツレヘムを訪れたという。
2年続いたガザの戦闘中、ベツレヘムを訪れる観光客は激減した。広場前の土産店で陶器を売るマイク・シャヒーンさん(43)は、停戦発効後に客足は徐々に戻っているが戦闘前には及ばないと説明した。









