東日本大震災の津波で大きな被害に遭った岩手県大槌町の旧役場庁舎跡地で7日、多くの職員が犠牲になった教訓を伝える石碑の除幕式が開かれた。建立した職員遺族有志の会代表で、娘を亡くした小笠原人志さん(73)は「碑に触れた人たちが防災を自分事とし、行動につなげてくれるよう願っている」と語った。
式には関係者約50人が出席。震災当時、職員だった平野公三町長は「将来世代が同じ悲しみを負わないため、碑の意義を深く感じている」とあいさつした。
町は地震後、事前に決めていた対応にのっとらず、災害対策本部を高台ではなく庁舎前に設置。出先にいた人も含めて職員ら40人が犠牲になった。










