気象庁は9日、北海道の稚内、網走、釧路の各地方気象台で、流氷の目視観測を今シーズンから実施しないと発表した。1946年から続いた目視による観測は全て終了し、今後は気象衛星などで作成した情報で対応する。流氷の状況は、スマートフォンで気象情報を提供する「デジタルアメダスアプリ」などの海氷分布から確認してほしいとしている。
気象庁によると、季節の移り変わりを伝えたり、船舶の航行の参考にしてもらったりするために、流氷が初めて海面に見えた日などを職員が確認していた。目視では観測範囲が限られ、気象衛星など技術の発達により全国で網羅的に気象情報を提供できるようになったことを考慮した。






