書家の毛利柳村(もうり・りゅうそん、本名哲男=てつお)さんが3月2日、老衰のため岐阜市の病院で死去していたことが分かった。97歳。岐阜市出身。葬儀は家族葬で執り行った。

 漢字を中心にかな、篆刻(てんこく)も手掛け、県書作家協会長を務めるなど、県の書道界をけん引した。1988年から使われている岐阜新聞の題字を揮毫(きごう)した。

 戦後、20代で書の世界に入り、旧国鉄に勤務しつつ、漢字を広津雲仙氏、辻本史邑(しゆう)氏、かなを宮本竹逕(ちくけい)氏に学んだ。日展には54年に初入選し、67年に特選。83年審査員、84年に会員となった。審査員は90、2000年も務めた。県書作家協会では会長や常任顧問などを歴任し書の振興・指導に努めた。

 98年に岐阜新聞大賞文化賞、岐阜市民栄誉賞。2001年、県功労者表彰。