明智光秀が琵琶湖岸に築いた坂本城(大津市)跡の発掘調査で、本丸の南側にあった石垣の一部とみられる花こう岩10個が出土し、大津市が25日に発表した。過去に本丸東側の「湖中石垣」が確認されているが、南側部分は初という。絵図が残っておらず「幻の城」とされてきた坂本城の構造解明へ前進した。
坂本城は織田信長の命を受けた光秀が1571年に築城を始めた。本丸が琵琶湖に突き出した水城で、82年に本能寺の変が起きた後、天守が焼失。再建されたが、大津城の築城に伴い86年ごろ廃城となった。資料が少なく、全体像はいまだはっきりしていない。
出土した花こう岩は約3メートルにわたり東西方向へと1列に並び、周囲で瓦も見つかった。過去に本丸跡から発掘されたものと同じ文様の赤褐色の瓦もあったことなどから、市は岩の列が本丸南側の石垣の基底部と推定。残っていない上部を含めると、1メートル20センチほどの高さだったとみている。
発掘現場は車の通行量の多い道路脇で、出土した石垣は埋め戻された。









