世界自然保護基金(WWF)ジャパンは8日、海に放置された業務用の漁具「ゴーストギア(幽霊漁具)」の全国的な実態把握を求める要望書を石原宏高環境相に提出した。海の生物を傷つけたり、漁業や観光の妨げになったりして環境と経済の両面に被害が出ていると訴えた。
ゴーストギアは、漁の最中に切れたり、悪天候で流されたりして海中に残された漁網やブイなど。多くがプラスチック製で、海のプラごみの1割を占めるとされる。要望書は、海に流出したり、不適切に廃棄されたりした漁具の量の把握や、ゴーストギア発生を防ぐ方策や回収策の検討も求めた。
WWFジャパンは地方自治体や漁業者と協力して「ゴーストギア調査隊」を結成。2023年以降、宮城、山形、静岡、和歌山、長崎、熊本の6県7カ所の海で潜水調査や回収に取り組んでいる。遠くの海域か海外から流れてきたとみられる全長100メートル超の大型のゴーストギアも見つかったという。
WWFジャパンの笘野哲史さんは「ゴーストギアの問題は漁業者や自治体だけで解決することが困難だ」と話している。








