自民党総務会に臨む有村総務会長(左から3人目)ら。国家安全保障戦略など安保関連3文書の改定に向けた政府への提言案を審議した=9日午前、東京・永田町の党本部

 自民党は9日、党本部で総務会を開き、国家安全保障戦略など安保関連3文書の改定に向けた政府への提言案を了承した。提言は「5年以内の防衛力の変革」に向けた予算の確保を求めた。具体的な防衛費の増額目標は示さず、国内総生産(GDP)比3〜3・5%を掲げる各国の動きを例示。自国防衛の「国家意思」を明確に示すよう促した。非核三原則の見直しや原子力潜水艦の保有には触れなかった。

 自民は今月後半にも高市早苗首相に提言を手渡す。政府は秋に見込む有識者会議の提言も踏まえ、12月に新たな安保3文書を閣議決定する方針だ。

 防衛費に関し、GDP比3・5%を目標とする北大西洋条約機構(NATO)加盟諸国や韓国、3%を目指すオーストラリアを列挙。「自国を守る覚悟のない国を助ける国はない」と断じた。現行3文書はGDP比2%を目標としている。

 首相が就任前に意欲を示した非核三原則の見直しに触れず、米国の核抑止力を中心とした「拡大抑止の信頼性を一層確保する」と明記した。