オグリの里

 ラストランでの有馬記念制覇をたたえる伝説のオグリコールから四半世紀。2010年の永眠後も、全国の競馬ファンが選ぶJRA「未来に語り継ぎたい名馬」のベスト3にランクされるなど、輝きを増し続けるオグリキャップ。名馬、名手の里・笠松競馬からJRA入りして快進撃を続け、地方と中央の垣根を超越した走りでファンの心をつかんだ。地方・中央の人馬交流の懸け橋となった功績を広く顕彰するとともに、その魅力を皆さんと語り継ぎたい。

遅咲き、異色の30代騎手たち

写真:グレイトデピュティで重賞初勝利を飾り、東海ダービーにも挑んだ島崎和也騎手

グレイトデピュティで重賞初勝利を飾り、東海ダービーにも挑んだ島崎和也騎手

プロ野球選手は、年齢的には「28歳ぐらいが全盛期」といわれた時代があったが、最近では選手寿命が延び、40代で現役続行のプレーヤーも増えてきた。ジョッキーはどうか。体力、技術的にもピークを迎えて、活躍が華々しい世代は、やはり30代だろう。中央競馬のリーディング上位20人を見てみても、戸崎圭太騎手やミルコ・デムーロ騎手ら12人が30代だ。

 笠松競馬では、騎手15人のうち9人が30代。この3年間では、トップジョッキーに成長した佐藤友則騎手と吉井友彦騎手がリーディングに輝いているが、30代には移籍組や遅咲きの苦労人も多く、個性派がそろっている。今回は、そんな笠松の中堅騎手たちに注目してみた。

 地元出身の島崎和也騎手(柴田高志厩舎)は32歳の誕生日を迎えたばかり。本命馬に騎乗する機会は多くないが、波乱含みのレースではよく大穴馬券に絡んでくれる。デビュー15年目の今年3月、自厩舎の牡3歳グレイトデピュティで、名古屋の第1回中京ペガスターカップを制覇。うれしい重賞初勝利となった。2月の通算300勝達成セレモニーでは「初重賞を取りたい」と宣言しており、夢がかなった。(続きを読む...)

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筆者プロフィール

【ハヤヒデ】
80年代から笠松競馬を愛し、オグリキャップの走りに感動した競馬ファンの一人。岐阜新聞社に勤務。