ふるさとへの便り

種明かし

写真:その場面を楽しんで

その場面を楽しんで

 バーテンダーとして書いているコラムですが、今回は、私のもう一つの顔の、マジシャンとしてのお話をいたします。ちなみに、資格らしいものがないマジシャンですが、プロとアマチュアの違いを一つ申し上げますと、その収入で税金を納めているかという部分だと思います。

 さて、手品を披露すると、必ずというほど、「種明かしはないの」という言葉を投げかけられます。正直なところ、演じる側としてはガッカリする場面でもあります。

 この事柄に対して、少し視点を変え、分かりやすくお話しましょう。

 ラーメン屋さんに足を運んで、一杯のラーメンを食べたとします。そのおいしさに興味を持ち、「このラーメンの作り方を教えて」とか、「他のラーメンも気になるから、味見(タダ)で一杯作って」と言っているのと同じなのです。

 当然のように、長い期間と時間をかけて考えたことを、おいそれと教えられるでしょうか。しかし、ラーメンは物としての対価があり、そのような言葉を投げかけることはありません。

写真:マジック

マジック

 手品は知的財産です。物として存在しないので、対価の部分が薄れ、すぐに種明かしという言葉が出てくるのだと思います。

 マジックに限らず、日本におけるエンターテインメントの分野は、観る側の意識向上などが求められると、演じる側として感じます。

 また、観る側を育てることは、演者としての課題でもあるように思っています。難しい話になってしましたが、簡単な言葉で表現すると、「いかに、その場面を楽しむか」が大事だと思います。

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