ふるさとへの便り

酒器(その3)

写真:日本のお酒を飲む

日本のお酒を飲む

 器の話は最後となりますが、これまで書いたものはガラス製品がほとんどで、洋酒を中心にたしなむものでございます。そして、残っている酒器は、日本のお酒を飲む器だけとなりました。

 お猪口(ちょこ)。「ちょこ」という言葉は、小さい器という意味があります。材質はさまざまで、基本は陶器ですが、冷酒を飲むお猪口には、ガラス製品などもあります。形もさまざまで、丸い物だけではなく、六角、八角という形もあります。利き酒用の器には、的当てのような青色の円の蛇目(じゃのめ)が描かれています。

 盃(さかずき)。杯、酒杯ともいうもので、お正月や結婚式などのお祝いの席などでしか見る機会がない器です。こちらの材質は、木製が多く、漆塗りのものがほとんどですが、金や銀を使用したものもございます。

 枡(ます)。木製の四角い器で、本来の目的は、測量の道具なのですが、日本酒を飲む器としても利用されています。

 焼酎の器もありますが、お猪口と同じようなもので、湯のみ程度の大きさのものがよく使用されますが、ほとんどは、普通のグラスを使用することの方が多いと思います。

 その他として、口に運ぶ器ではありませんが、お酒を小分けする徳利(とっくり)、ビールなどではピッチャー、ワインを中心に、ブランデーなどでも使われるデキャンタ、カクテル用のパンチボウルなど、お酒にまつわる器は数多くございます。

写真:器を楽しんで

器を楽しんで

 長くなりましたが、外で飲む場合、紹介した器類が用意されていて、また、いつでも使えるように管理されているという部分にも価値がございます。安いお店ほど種類が少なく、高くなるほど多く、高級なブランドの器を用意していたりします。

 外へ出向いたときに、たまには器を気にしてみてくださいませ。もしかすると、口にしている一杯よりも何倍もの価値がある器を手にして、飲んでいるかもしれませんよ。

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