ふるさとへの便り

ワインカップ

 その名前だけを聞くと、グラスを想像してしまいますが、ワインカップというスタイルのカクテルのお話です。

 このカクテルが日本でなじまないのには理由があります。その名の由来は、昔、人々が自分の神に捧げた聖餐杯(せいさんはい)からきており、海外では、宴会や夜会などで提供されています。

 聖餐杯の意味は、キリスト教の儀式、最後の晩餐で使われるカップのことです。カクテル名の意味を知ると奥が深くなってまいります。

 このカクテルに使用されるお酒は、当然のごとくワインなのですが、レシピには、「クラレット」「バーガンディ」「ラインワイン」という名称で記載されます。説明をすると、クラレットはボルドーの赤ワイン、バーガンディはブルゴーニュの赤ワイン、ラインワインは、ドイツのライン川流域の白ワインとなります。また、シャンパンを使用するレシピもあります。

 このワインの言い方は、007や刑事コロンボなど、映画でも出てくるので、よりそのワンシーンが楽しめることと思います。

 さて、このワインカップのスタイルのカクテルですが、普及がなじまないのは、ワインの普及が遅かったこともあり、先のコラムで紹介したパンチと同じく、大量に作る部分だと思います。ちなみに、作るために使用する器はピッチャー(水差し)です。名前の由来から考えると、器も銀製のものを使用するのが本当かもしれませんが、現在ならば色だけを考慮して、ステンレス製のものを使うのが良いかもしれません。

 レシピもいろいろとありますが、クラレットNo.1 カップというレシピを紹介します。キュラソー、マラスキーノ、各30ミリ、シュガーシロップ45ミリ、クラレット1ボトルをピッチャーで混ぜ、そして季節のフルーツを飾り、ワイングラスに注ぎ分けます。

 ダビンチの描いた、「最後の晩餐」を思い描きながら、少人数のグループで、ワインカップカクテルを注文して語らうのも、お酒のおつまみに面白いかもしれませんね。

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