岐阜酒好物語

ジン

写真:ピンク・ジン

ピンク・ジン

 勘違いをされているお酒をご存じでしょうか。ジンというお酒のことですが、カクテルのベースとしてご存じの方がほとんどだと思われる中で、ご年配の方々は口をそろえて「松ヤニ」と言われます。

 実際のところ、松ヤニの香りの正体は、ジュニパーベリーの実で、日本名ではセイヨウネズといわれるものです。しかし、この実は香りや味をつけるだけに使われ、液体そのものではありません。

 では、液体の原料はというと、大麦、ライ麦、ジャガイモなどから作られる蒸留酒なのです。そこへ、ジュニパーベリーだけでなく、コリアンダーなどの香草も加え、レモンやライム、オレンジ、グレープフルーツなどの果皮も使い、フレーバードされて作られています。

 歴史をみると、現在、有力と考えられている説は、11世紀にイタリアの修道士が作ったということですが、広く出回ることになったのは、オランダのライデン大学の教授が作った解熱、利尿用薬酒がはじまりだと思います。

 また、甘口に作られたオールドトムジンは、18世紀のころに出回った、硬貨で動く自動販売機でも売られていたというお話もあります。

 日本におけるジンの立ち位置は、カクテルの材料という偏見と安いお酒のイメージがあるかもしれませんが、使用するフレーバーにこだわり、そのまま飲んで楽しむような、高級なジンも出回っております。

 今一度、そのままとは言いませんが、シンプルなカクテルなどで、ジンのうまさを確認されてみてはいかがでしょうか。

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