岐阜酒好物語

ウェルシュ・ウイスキー

 さまざまな国で造られるようになってきたウイスキー。国内でも、新しい蒸溜所が立ち上がるなど、その需要は国内だけでなく、世界各地で高まっているといえます。

 ウイスキーの産地で多くの方がご存じな国は、日本、スコットランド、アメリカ、カナダ、アイルランドというところだと思います。

 その中で、やはりウイスキーといえば、スコッチと考える方も多いのではないでしょうか。また、スコッチ=イギリスという考えの方もいらっしゃると思います。先にあげた産地を五大ウイスキーといいますが、イギリスとは書いてありません。

 そのイギリスでは、古くからウェールズでもウイスキーが造られていました。ウイスキーの分類の名称は「ウェルシュ・ウイスキー」といわれます。お酒をたしなむ方でも、ほとんどの方が聞き覚えのない言葉でしょう。

 ウェールズでの蒸溜酒の生産は、356年に始まり19世紀末あたりまでは生産されていました。最後に蒸溜された記録が残っているのは1887年で、そこから造られていたとしても、1894年には生産が止まったといわれています。

写真:ペンダリンのシングルモルトウイスキー

ペンダリンのシングルモルトウイスキー

 1990年に入り、ウェルシュ・ウイスキーを復活させる話がありました。しかし蒸溜所がなく、またウイスキーの樽(たる)を購入してブレンデット・ウイスキーを生産するという考えも、ウェールズで生産されたものという定義から外れるとあって、この話は実現しませんでした。

 そして、2000年になって、ウェールズのペンダリン(ペンデリン)にウイスキーの蒸溜所の会社が誕生。新しいウイスキーの生産が始まり、ウイスキーといえる3年の熟成という期間を経て、2004年に復活となりました。

 今でもウェールズで蒸溜生産されているシングルモルトウイスキーはペンダリンだけです。

 有名なウイスキーも良いのですが、たまには冒険者となりウイスキーに限らず、知らないお酒を探してみてはいかがでしょうか。

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