三江線、まもなく…

江の川沿いを走る三江線の列車=2018年3月22日、作木口駅付近

江の川沿いを走る三江線の列車=2018年3月22日、作木口駅付近

江津駅(島根県)と三次駅(広島県)を結ぶJR三江線が、2018年3月31日限りでその歴史に幕を閉じます。

昨年秋にも同線を訪れたのですが、最後の日まで10日を切ったタイミングで再訪してきました。

その日は雨でした。
昼ごろに三次からやってきた列車が到着すると、石見川本駅は人があふれかえります。

各地から集められた車両をつないだ3両編成の三江線の列車=2018年3月21日、石見川本

各地から集められた車両をつないだ3両編成の三江線の列車=2018年3月21日、石見川本

ホームに止まっている列車は3両編成。もともと三江線で走っている車両に加え、近隣の木次線などから集められた車両が連なっています。
最後の日を目前に、各地から押し寄せる人々を運ぶために増結されています。

江津からやってきた列車も満員。この列車で、「天空の駅」として注目を集める宇都井駅に向かいます。

 3月17日のダイヤ改正で、それまで途中駅どまりだった列車が浜原~口羽間を運行するようになり、本数が限られた三江線を乗りとおすには旅程の選択肢が増えました。
この列車がまさにそれで、もともと江津から浜原どまりの列車を口羽まで延長、口羽で折り返していた列車の時刻に沿って三次まで行く格好になります。

「天空の駅」として注目を集めている宇都井駅=2018年3月21日

「天空の駅」として注目を集めている宇都井駅=2018年3月21日

およそ1時間で宇都井駅に到着。谷をまたぐ高架橋の上にホームがある駅で、地面からの高さはおよそ20メートル。116段の階段を昇り降りする必要があります。

駅やその周辺には、「天空の駅」の様子を見ようと、多くの人が訪れていました。
あいにくの雨の中、江津行きの列車を見送ります。夕方の三次行きの列車が来るころには薄暗くなってきました。

翌日。午前中は雨が残っていましたが、三江線の広島・島根県境付近は、昼過ぎには陽が差してきました。

線路沿いの国道は、列車を追いかけていると思しき車も見かけます。
列車の最高速度と道路のルートが相まって、車で普通に走っても、何度も同じ列車を見たり先回りしたりできるんですよねこれ…

三江線は江の川沿いを走る路線。雨に加え、雪解け水も加わってか、水量は多くなっていました。
川沿いを走る列車を見送ってきました。やはり、江の川と三江線は不可分。
鉄道の廃線と、その後。
夜の広島市内でカキやアナゴを味わいながら、考えていました。

自分もこれまで各地で見てきましたが、自分への影響が一番大きかったのは、2005年の名鉄600V線区全廃でしょうか。
よそではなく、普段使っていた路線がなくなるというのは

列車は31日で走らなくなりますが、4月1日からは代行バスが走ります。
そして、沿線の人の営みはこれからも続いていきます。

鉄路のあった歴史を生かそうという取り組みも耳にしています。
なかなか簡単にはいかないとも思いますが、降りやまない雨はないんですよね。
前日までの雨があがって青空が見えてきた三江線沿線で、そんなことが頭に浮かびました。

【写真1】江の川沿いを走る三江線の列車=2018年3月22日、作木口駅付近
【写真2】各地から集められた車両をつないだ3両編成の三江線の列車=2018年3月21日、石見川本
【写真3】「天空の駅」として注目を集めている宇都井駅=2018年3月21日

カテゴリー: 鉄道   作成者: 広瀬 丈士 パーマリンク

広瀬 丈士 について

ぎふチャン報道制作局記者。 2013年4月まで岐阜新聞可児支局長。その前は編集局メディア・システム部、整理部にいました。 無類の鉄道・バス好き。 岐阜県内を中心に、鉄道やバスの話題、見どころ、楽しみ方を紹介していきます。その他、取材でのこぼれ話も紹介できるかも?

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