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妊娠の予定がなくても受けたい「検診」

20190310185315-918b41ad.jpg 性交渉開始時期の早期化、晩婚化の流れの中で、「検診」を受診することは自覚症状の出にくい子宮頸がんの早期発見のため、そして妊娠出産を安心して迎えるためにも非常に大切な意味をもってきます。しかし子宮頸がんの検診受診率は、約7割を超える先進国と比べ、日本はとても低いことが分かります(※図1)。がん検診はそれほど時間もかからずに受けられるがんの予防策です。では子宮頸がん検診はどのような手順で行われるのでしょうか。

婦人科検診の流れ

(1)問診
 月経の状態や周期、体について不安に思うことなどがあれば何でも相談しましょう。

(2)検診
 内診台にあがり、頸部の状態を膣鏡で観察します。内診台はカーテンで仕切られているため、医師と顔をあわせることはありません。膣鏡の大きさは出産経験の有無などで大きさを変える場合があります。

(3)子宮頸部細胞診
 やわらかい綿棒やブラシのようなものを膣に挿入し、子宮頸部の粘膜を軽く撫でて、細胞を採取します。ここでは痛みはほとんどありません。

(4)経膣超音波検査
 超音波器具を膣内に挿入し、子宮や卵巣の大きさなどの状態を調べます。この検査では、子宮筋腫や卵巣のう腫の有無なども診ることができます。

(5)検診終了
 約1週間程度で結果が分かります。

【POINT】
 性交経験のある方であれば、内診で痛みを感じることはほとんどありません。膣に機械を入れる際、緊張して力むと痛む場合がありますので、リラックスして受診しましょう。
 検診は1、2年に一度の受診をおすすめします。

【コラム】HPV検診との併用検診

 子宮頸がんは性行為に伴ってうつるHPVというウイルスで発症するため、がん検診と同時にHPVがいるか検査します。これを併用検診といいます。この検査で細胞だけをとりだして検査する方法を液状細胞診といい、従来のものより正確に診断ができます。この検査を岐阜県では大野町で行っています。大野町保健センターや揖斐厚生病院等で受診でき、町民は自己負担2000円で受けられます。この併用検診によって子宮頸がんの早期治療や性感染症の拡大予防につながるのです。

妊活中、妊娠後もつづけたい葉酸

 生まれてくる我が子に望むこと、〝とにかく元気で生まれてきて〟というのが両親の切なる願いです。しかし何%かの赤ちゃんは、先天異常という生まれつきの病気をもって生まれてきます。ほとんどは、予防できない病ですが、唯一〝二分脊椎(神経管欠損)〟という病気は、〝葉酸〟というビタミンを1日400㎍摂ることによって、予防することができるのです。

 葉酸は、レバー、緑黄色野菜にも含まれてはいますが、食品からは十分吸収できません。また妊娠初期はつわりが始まります。食事も十分とれなくなるため、1日400㎍の葉酸は、サプリメントでの補充が必要です。神経管は、妊娠6週には完成してしまいますから、妊活中から、葉酸サプリを開始してください。

 葉酸は、細胞の分裂と増殖に大切なビタミンです。胎児や胎盤が急速に発育しつづける妊娠期間中も有効です。最近では、妊娠中におこる妊娠高血圧症候群(※1)や胎盤早期剥離(※2)などの怖い病気にも、葉酸の効果が期待されています。

※1 妊娠20週以降産後12週までに高血圧を発症すること。重症化すると母体に痙攣や肝臓・腎臓の機能障害、胎児の発育不全や胎児死亡につながる可能性があります。

※2 何らかの原因で胎盤が子宮の壁から剥がれて、胎児に酸素が届かなくなる病気。

【POINT】
 妊娠前からの葉酸摂取で母体、胎児への影響を防げる!ビタミンなので、摂りすぎのリスクはありません。

流行しているはしかに注意

 麻疹(はしか)は麻疹ウイルスによってヒトからヒトへ感染します。感染力が大変強いため、飛沫感染だけでなく、空気中に漂うウイルスによって空気感染もするので、手洗い、マスクだけでは予防できません。

 感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2〜3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。肺炎や中耳炎を合併しやすく、脳炎を発症することもあり、死亡率は約0.1%です。

 妊娠中に麻疹にかかると流産や早産を起こすことがあります。麻疹抗体がなくても、妊娠中はワクチン接種をすることが出来ません。麻疹が発生した場合は、家族の方も含めて、注意喚起の出た地域への移動はもちろん、流行時は外出を避け、人混みに近づかないようにしてください。

 予防にはワクチンを2回接種することが効果的です。2006年度から1歳児と小学校入学前の2回MR(風疹、麻疹混合)ワクチンの接種制度が始まっています。28歳から45歳の方は1回のみワクチンの定期接種を受けています。45歳以上の方は定期接種がなかったため、感染しやすいかもしれません。ただし1回のみのワクチン接種ですと、数年後に抗体価が低下してしまい、感染する可能性があります。また、予防接種を何らかの理由で受けていない場合もあります。母子手帳で確認したり、心配な場合は医療機関で血液検査をしてもらってください。

【POINT】
 妊娠前に抗体チェック!抗体が低下している場合はワクチンを接種。