メディアばこ
"会社"立ち上げ社会とつながる 笑顔つなぐ福祉のわ
平成から令和へ 進化続ける介護の現場

くつろぎグループ デイサービスセンターくつろぎ(大垣市)

 第一線からリタイアしたことで、社会の役に立っているという実感がなくなり、張りをなくしてしまう高齢者も中にはいます。「社会とのつながりを持ち続けたい」という気持ちを叶えてあげようと、デイサービスセンターくつろぎでは今年1月に「社会参加いきいきプロジェクト」を開始しました。

目を付けたのは、手先のリハビリを兼ねて利用者が作るチラシ製の箱。そこで、プロジェクトの第1弾として、箱を一般家庭でも使ってもらうことを目標とした試みを始めました。

まずはデイサービスセンター内に模擬会社「すまいるカンパニー」を設立。自主性を持ってもらおうと、まとめるのが上手な男性利用者を"社長"に、折るのが得意で他の利用者へも気を配れる女性利用者を"生産部長"に任命しました。今年1月から、社長や生産部長を中心に利用者の有志が、隙間時間を使ってコツコツ作り、折ることが難しい利用者が10枚ずつに束ねていきました。

4月には箱を店頭に置いてくれるスーパーも決まり、初回の納品時には"社長"自らがスーパーの店長に手渡しました。谷口千賀子副センター長は「女性利用者の多くは糸絵や壁画づくりを楽しんでいますが、男性の中にはピンと来ていない方もいます。この取り組みでは作ったものが実際にスーパーに置いてもらえるので、自分が作ったものが世の中の役に立っているという喜びになっているようです」と目を細めています。