メディアばこ
ケアプラン作成支援AIを導入 笑顔つなぐ福祉のわ
お助けアイテムクローズアップ 和光会グループ

2019年06月20日 19:17

 目覚ましい進歩を遂げているAI(人工知能)。介護業界においてもAIを活用する動きが出始めています。和光会グループ(岐阜市)では昨年秋、介護保険を使ったサービスを受けるために必要なケアプランの作成を支援するAIを県内で初めて導入しました。

 高齢者の状態を入力すると、AIがこれまでに蓄積したデータを基に、容態を改善させるのにお勧めのプランを3つ提示します。予測される効果はチャートやグラフで表示されるため、ケアマネジャーが利用者や家族に向けて説明する際に有用で、合意形成がしやすくなりました。

 現在はまだ、ベテランのケアマネジャーが考えるほど質の高いプランを提示できませんが、AIが考えたプランを基に個々の状況に合わせて修正することで効率よくケアプランを作成できます。

 「ケアプランセンター白山」所長でケアマネジャーの佐久間直美さんは「医療職や介護職など、前職が何かによってケアマネジャーの得意分野が異なります。現在はケアマネジャーの知識や経験による偏りを補うため、利用者に関わる多職種(看護師や介護職員など)と連携しながらケアプランを作成しています。AIの活用により、偏りのない、質の高いケアプランが提案できれば」と話しています。また、このAIに蓄積されたデータの多くは他県のものであることから「AIは学習させるほど成長するため、今後、岐阜の実情に合ったプランを学習させることで岐阜オリジナルのAIとして発展していってほしい」と期待を込めます。

 和光会グループは「地域性を反映した岐阜のAIを育てることは岐阜の医療介護業界に有益です。現在、岐阜市で導入しているのは和光会のみですが、今後、導入施設が増え、AIが成長することに期待したい」としています。