メディアばこ
「親を入れたい施設」目指す 笑顔つなぐ福祉のわ
介護職員クローズアップ やりがい聞いてみました

事務職から介護職へ転身 吉口沙織さん(フィジカル・デイ長良 岐阜市)

-介護職員になったきっかけは。

 高校卒業後、5年位は事務の仕事をしていました。一日の大半を座って過ごすよりも、身体を動かしたり人と触れ合ったりする仕事がしたいとぼんやりと考えていた時に、友達から「ヘルパー2級(現在の介護職員初任者研修に相当)を取った」と聞きました。それまで、福祉の仕事について考えたことはなかったのですが、新しいことに挑戦したいという気持ちから、私も勉強することにしました。当時、取得には実習が必要だったため、介護施設に行きました。そこで高齢者と接する楽しさややりがいを知り、福祉の道に進む決意をしました。

-現在の職場ではいつから働いていますか。

 昨年9月に今のライフ・ネットグループに入ったのですが、その前は山県市内のデイサービスで10年ほど働きました。そこで介護福祉士の資格を取得しました。産休・育休後に復職したのですが、片道1時間を超える通勤時間がネックとなったため転職しました。

 ライフ・ネットに移ってからは、半年間はライフ・ネット古市場のデイサービスで働き、今年3月にサービス付き高齢者住宅「ライフ・ネット長良」と、建物内のデイサービス「フィジカル・デイ長良」がオープンしたため移りました。

-やりがいは。

 フィジカル・デイ長良には、ほとんどのことが自分でできる方から要介護度5の方までいろんな方が通っています。認知症の影響で怒りっぽい利用者もいます。介護職に就いて間もない頃は、「普通の対応をしているのにどうして怒るのだろう」と不思議に感じていましたが、今では「何か伝えたいことがあるはず」と思って接しています。いろいろ働き掛けながら探る中で、原因がわかり、表情が穏やかになった時は本当にうれしいですね。

 このように利用者一人一人に寄り添って生活のお手伝いができることに、やりがいや愛おしさを感じています。以前の事務仕事と比べ、今の仕事は向いていると思いますし、介護の仕事を辞めたいと思ったことは一度もありません。

-つらいことは。

 午前中は入浴介助、昼は食事介助、午後はレクリエーション、レク後は車で利用者を自宅までお送りするというのが一日の流れです。業務に追われて利用者とじっくり向き合えないのがつらいです。少しでも時間があいた時は話し掛けるようにはしていますが、もっとしっかりと関われたら良いのにと思っています。

 排せつ介助や入浴介助は、最初こそ「できるかな」と不安に思いましたが、いざやってみると全然負担は感じませんでした。今でも全く抵抗はありません。

-利用者と接する際に気を付けていることは。

 職員側の都合を押し付けないように気を付けています。利用者が何かをしているときは、終わるまで待ってから声掛けするなどしています。せかされるとくつろげないでしょうからね。

 目標は、自分の親を入れたいと思える施設であり続けることです。これからも利用者がくつろげ、安心して過ごせる環境づくりに力を入れていきたいです。