メディアばこ
技能実習生、岐阜へ続々 笑顔つなぐ福祉のわ
和光会グループなどで活躍中

 外国人の技能実習制度に介護職種が追加されて2年。他の技能実習とは違って介護の場合、日本語能力試験の「N4」に合格しないと入国できず、さらに入国後1年以内に、より難易度の高いN3に合格できないと帰国しなければならなかったため、介護の技能実習生として入国する人の数は伸び悩んでいました。昨年、制度が緩和され、来日して1年間の技能の習熟度を見る評価試験に合格し、日本語を継続的に学ぶ意思を表明している、介護の技能等の適切な習熟のために必要な日本語を学ぶという条件を満たせば、N3に合格できなくても、さらに2年間の在留が可能となったことから、来日する外国人は増えつつあります。

県内でも多くの介護施設が、すでに受け入れを始めたり、準備を進めたりしています。和光会グループ(本部・岐阜市)もその一つ。12月に2人のベトナム人技能実習生がやってきました。2人はベトナムの研修センターで1年間、日本語と介護技術を学び、昨年11月に入国。技能実習生の監理団体での1カ月間の研修を経て、現在は特別養護老人ホーム「ナーシングケア北方」(本巣郡北方町)で働いています。高校生の時に富士山や桜にひかれ、日本に興味を持ったというファム・キム・フォンさんは「研修センターで『とても意味のある仕事』と先生に勧められ、介護の道を選んだ」と流ちょうな日本語で話します。

 施設の職員の見守りの下、2人はすでに利用者の食事や排せつ介助、口腔ケア等をこなしています。グエン・ゴック・チャム・アインさんは「3年間の実習期間で介護についてたくさん学びたい。大変だけれどやりがいがある」と笑顔を見せます。上司の鮎川誠司さんは「一生懸命で物覚えも早い。2人が入ってくれたおかげで、他の職員に『お手本になる動きをしないと』という意識が芽生え、雰囲気がより良くなった」と目を細めます。

 和光会では、今年11月までに、ベトナム、ミャンマー、モンゴルから20人を受け入れる予定。海外事業部の坂田智子さんは「他の職種ならN4を取らなくても入国できる中、日本で介護をやりたいという熱意を持って励んでくれている。『母国に帰って日本の介護を広めたい』という実習生の夢を、グループが一体となって支えていきたい」と話しています。