メディアばこ
他業種での経験は力に 笑顔つなぐ福祉のわ
転職で介護職員になった方からメッセージ

 以前は全く違う業種で働いていたものの縁あって介護施設に就職した人は多数います。今回は「○○から介護職員に転身」をテーマに、転職後に介護職員になった方に、仕事の魅力や新たに介護職を目指す人へのメッセージをうかがいました。

建設業を経て所長に(小川龍太郎さん・和光会)

和光会・小川隆之介さん.jpg 38歳までは主に、父親が1人で営んでいる会社で、道路の案内標識やガードレールなどの設置や営業をしていました。ただ、公共工事がだんだんと減っていく時期でしたので、転職を考えるようになりました。

 そんなとき、和光会の施設で開かれるヘルパー2級(当時)の講座をたまたま見つけたので受けてみました。講座をきっかけに、試しにパートとして寺田ガーデンのデイケアで働くことにしました。

 利用者と接することは初めからとても楽しく感じました。移乗介助やおむつ交換なども抵抗はありませんでした。同僚は女性ばかりでしたが年齢が近い職員がいる職場で働くということが新鮮で楽しかったです。何より、自営業の時の資金繰りを心配しなければならない苦しさから解放されたことが良かったです。

 翌年に正職員になり、医療機関等に向けての施設のPRや、利用希望者の見学の応対、契約に関する業務もするようになりました。ずっと介護業界にいる職員の中には、契約や管理会計に関する業務に苦手意識を持っている人が多くいますが、自営業での経験のおかげで、苦手どころかむしろやりがいに感じています。

 今年で入職して10年目になるのですが、5年前から、グループホーム「ファミリーケア本巣」・小規模多機能型居宅介護「ファミリーケア本巣うぐいす庵」で所長をしています。介護の世界では、他での経験はマイナスではなく力になると感じます。所長の立場から見ていて、40、50代で入ってくる女性は、トークがピカイチで、利用者の笑顔をうまく引き出し、家族とも良い信頼関係を築いてくれています。私の場合なら、例えば新規事業所の設計面や開設準備などでも自営業で培った経験を生かせます。年齢や性差を問わず、誰でも強みを生かせる場面は必ずありますので、介護の仕事を少しでも考えているならば、臆せずに飛び込んできてほしいですね。

 給与面を心配される方もいるでしょう。介護職員処遇改善加算を取得している法人なら、正職員になり、さらに介護福祉士資格を取れば「家を建てられる」ぐらいの給料はいただけますよ。今後も職員と協力し合い、より良い施設を目指し、地域の方々とともに歩んでいけたらと思っています。