メディアばこ
教育に力を入れる施設選んで就職を 笑顔つなぐ福祉のわ
転職で介護職員になった方からメッセージ

 以前は全く違う業種で働いていたものの縁あって介護施設に就職した人は多数います。今回は「○○から介護職員に転身」をテーマに、転職後に介護職員になった方に、仕事の魅力や新たに介護職を目指す人へのメッセージをうかがいました。

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前職は飲食店店長(藤井慎さん・善心会)

 38歳の時に介護の仕事を始めたのですが、それまではチェーンの飲食店で店長をしていました。店長という立場上、休みの日に連絡が入るのは日常茶飯事で、常に働いているような状態でした。リセットしようと退職し、ハローワークに行ったところ「介護の専門学校で学びながら施設で働く」というプランを提案されました。

 初めはピンと来なかったのですが、働きながら国家資格の介護福祉士を目指せ、資格さえあれば年齢はハンディにならないとの説明を受けて興味を持ちました。いくつかの施設へ見学に行った中で、介護福祉士取得に向けてのサポートが充実している点や職員の雰囲気が良い点にひかれ、善心会の特別養護老人ホーム「ラック」で働くことを決めました。

 入職後は先輩職員から教わるだけでなく、職場内外のいろいろな研修に参加できました。ただ、研修で学ぶ基礎と現実は違います。チェーンの飲食店は接客マニュアルがありましたが、介護現場にはありません。利用者との関わり方は入職早々、応用編が続く感じで戸惑いましたし、突き詰めていくほど難しく、8年目の今でも同僚に指摘されることがあります。ラックの職員は皆、真剣に介護に取り組んでいるので、そんな同僚の姿にいつも良い刺激をもらえていますし、高い志に触れながら働けることがやりがいになっています。

 前職の経験が生きていると感じることは多々あります。チェーンの本部と店舗の間に立って調整した経験は委員会活動の時などに役に立ちましたし、前職で防火管理者の資格を取っていたことから災害時に高齢者らのケアを担う県災害派遣福祉チームの隊員に選んでもらえ、「防災士を取る」という新たな夢も芽生えました。

 異業種で得た経験や視点は武器になりますので、もし介護の仕事を考えている方がいるならば「無駄に怖がることはありませんよ」と伝えたいです。研修や待遇の疑問は面接時に質問し、人材育成に力を入れている施設であることを確認して第一歩を踏み出してください。

 もともと人と話すのが好きで、「ごちそうさま、ありがとう」と言われるのがうれしくて飲食の仕事を始めました。今の仕事でも、利用者に「ありがとう」と言ってもらえるとうれしいです。これからも頑張っていきます。