メディアばこ
逆境を力に介護で輝く 笑顔つなぐ福祉のわ

2020年09月25日 12:00

難病と闘いながらリーダーに 松尾雅誠さん(サンバレーかかみ野・各務原市)

-介護職員になったきっかけは。

介護職員松尾さn.jpg 高校を卒業してから5年間、工場で技術職をしていましたが、ケガをきっかけに「尋常性乾癬」という国の指定難病にかかってしまいました。いくつかの仕事を経て流通の仕事をしているときにヘルニアにもなり、退職せざるを得なくなりました。35歳の時でした。

 今後について悲観していた時、「人助けをして徳を積もう」という考えがよぎり、資格がなくても始められる介護の仕事に興味を持ちました。働く施設を探していた時、サンバレーかかみ野の運営母体の「フェニックス」という文字が目に飛び込んできました。フェニックスは不死鳥という意味です。「フェニックスに就職して、もう一度活躍したい」と強く思ったことがきっかけで入職しました。

 実は最初に問い合わせた際、「今は職員募集をしていない」と断られてしまいました。「一日体験だけでも」と頼み、排せつや入浴を手伝わせていただきました。嫌だと思うことは一つもなく、ここで働きたいと改めて思ったことが今につながっています。

-やりがいは。

 当施設では、2階は主に介護度の低い方、3階は医療的ケアが必要な方、4階は認知症の方と、利用者の状態に合わせてフロアを分けています。今は3階のリーダーをしていますが、2階と4階も担当したことがあります。

 3階では「普段と少し違う」と異変を感じる力が重要です。利用者が熱を出した時などは、様子を見て病名を考え、適切に動くことが求められます。医師に診ていただき、自分が思っていた病名が告げられると、処置が正しかったとほっとし、自信になります。

 2階は利用者の思いをくみ取って対応できたときにやりがいを感じます。4階には重度の認知症により、自分の名前すらわからなくなっている方もいます。それでもケアをする中で、その方の認知症になる前の様子を感じることができたときにうれしく思います。

-今後の目標は。

 尋常性乾癬は治るものでなく、2カ月に一度通院し、免疫抑制剤を処方してもらうことで何とかコントロールできている状態です。今の職場は、夜勤明けも含めると平日の休みも多く、症状が悪化したらすぐに病院に行くことができるので、安心して働けています。ヘルニアもありますが、介助の仕方を工夫して腰への負担を減らすことはできます。働き甲斐もあって辞めたいと思ったことは一度もありません。これからもここで頑張っていきたいです。

 介護福祉士の国家資格はおととし取ることができたので、医療やリハビリについての知識を増やし、さらに上の「認定介護福祉士」を取りたいです。まだグループ内に取得した職員はいないので第1号を目指します。

-職場の自慢できる点は。

 施設内の全フロアを担当したので、いろいろな方と一緒に働きましたが、共通して言えることは優しい方ばかりだということです。時には衝突することもありますが、それぞれが介護に真剣に取り組むからこそのことです。より良いケアを目指して職種を超えて連携するという文化がこの施設にはあります。「人が良くて働きやすい」ということは一番自慢できる点なのではと思っています。